パラサポ

ウィルチェアーラグビー日本、世界一のアメリカに肉薄

【リオ】ウィルチェアーラグビーの予選プール最終日。日本は、世界ランキング1位のアメリカと対戦し、オーバータイムの末、56-57で敗れた。日本は、Bプール2位通過となり、すでに進出を決めていた準決勝は前回覇者オーストラリアと対戦する。

ひとつめの山場がアメリカ戦だった。
「一瞬一瞬の状況判断がカギを握り、簡単な場面はひとつもない」と、キャプテンの池透暢。「日に日にチーム力が増している」(ローポインターの今井友明)という日本は、パワーのあるアメリカ選手に立ち向かい、着実に点を重ねた。
勝負は第4ピリオドまでに決着がつかず、3分間のオーバータイムへ。だが、疲れからか、攻撃中に池崎がボールを落球するミスを犯してしまう。ここで優位に立ったアメリカがそのまま勝利し、Bプール1位を決めた。

一点が重くのしかかる試合だった。だが、池崎が「終始、集中力が切れなかったのは収穫」と話すように、取られても取り返す互角のゲームを展開できたことはメダルゲームに向けて大きな自信になる。日本代表はいよいよ決戦の日を迎える。

(瀬長あすか/x-1)

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17日のリオ・パラリンピック車いすラグビー準決勝で、日本はオーストラリアと対戦。57-63で敗れ、3位決定戦に回った(ゲッティ=共同)